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張弦をやり直す [修理・調整]

調律に伺う先では様々なピアノに出会います。

それぞれ、環境であったりご使用状況などにより、ピアノは実に様々な状態にあります。

例えば「弦切れ」、いわゆる断線ですが、ピアノは弦楽器である以上断線は起こります。
今回はその断線した先の「張弦」、いわゆる弦張りについて。

14900476104940.jpg写真は弦を巻いております「チューニングピン」です。

before側の白矢印の箇所を見て頂くと、チューニングピンを保持している「ピンブッシュ」という部品がやや抜けてしまっております。
これは張弦をする際、チューニングピンを緩めた時にピンと一緒にこのブッシュが浮いてきてしまう事があります。
before写真では浮いたまま張弦してあり、これはよくありませんので今回張弦をする際についでに直しましょう。

ついでにbefore写真の赤矢印の箇所をご覧頂くと、弦の「巻き数」、いわゆるピンに何周分弦が巻き付けてあるか、が他と比べて多いのが分かります。

これも他のピン(弦)に等しく合わせておかなければなりませんので直しましょう。

という事で作業後はafter写真をご覧ください。

浮いてしまっていたブッシュは元の位置に戻りました。
巻き数の多かった弦も正しい巻き数に張り直しました。

弦の張り替え方や作業の仕方によっては、このbeforeの様な「弦・ピン」の状態になってしまう事があります。
これはピアノにとってよくありません。
せっかく修理をしていましても、その仕上がりによってはかえって部品を痛める結果に。
各部品の意味を理解し適切に処置出来る事が、まず最低限の修理でありそして鉄則でもあります。

文章:桃太郎 

 


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