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消音機を付けるとピアノが痛むのか? [防音・サイレント・消音]

「消音機を付けるとピアノが痛む」

時々そのような事をお聞きしますが、実際のところどうなのでしょうか。
皆様疑問に思っていらっしゃるかと思いますので、実際どのような事になるかを考えてみましょう。

14926506914150.jpgまずピアノに消音用の鍵盤センサーや、消音機本体を取り付けますので、写真青印のように木ネジを立てる作業は必ずあります。
このネジ穴が本体にあく事でピアノが痛むかといったらそこまでではありません。
まあ、取付技術者がネジの付ける位置を失敗したり、何度もやり直しているようであれば、無駄な穴があきますので、格好は宜しくないですな。

ちなみにピアノによっては、この鍵盤センサーが入る鍵盤下の空間や隙間がそれぞれでして、ものによっては鍵盤下の一部を加工(ノコギリで切り落とす作業)しないといけません。
しかし最近の消音センサーは薄型ですのでほとんどその心配は無くなってきましたが、器種によっては必要です。

14926506975981.jpgさて、アクション側にも取付が必要な物があります。
ハンマーを弦に到達させる前に制御するストッパーが付きます。
本来ハンマーと弦の最接近距離は2~3mmなのですが、 このストッパーが入る事により、シャンク(ハンマーの首のような箇所)とストッパーで最接近距離を作りますので、結果ハンマーと弦の最接近距離が広がってしまう形になります。器種によりますが7~9mmといった具合です。
これにより、アコースティックピアノ時の表現が変化します。
ハンマーが弦に近づく距離が余分に広がる事で、ピアニッシモ等が表現しづらくなるという事になります。

と、ざっと分かりやすい所でお伝えしましたが、演奏者側への影響としては先に述べました表現の方でで出てきますが、これは「ピアノが痛む」というダメージ的要素ではありません。
そして「ネジをたてる」という事は、まあ考え方でしょうが消音を付ける際のネジは微々たるものですので影響は無いと言ってよろしいかと。
タッチや本体への影響はそんなところですが、やはり何と言っても消音を付ける事で「練習時間が大きく取れる」というメリットに尽きると思います。

さて、昔の消音機は結構鍵盤下の加工が必要だったりして、もっと大掛かりでもありました。
そのような事から見ると「ピアノが痛む」というのは間違いではありません。
しかし、現在はかなり取付し易くなってますので、そこまでのご心配は無用になりました。
便利になったものですね。
それはピアノにとっても所有者にとっても技術者にとっても有り難い事です。

文章:桃太郎 

 

 

 


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