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象牙鍵盤と昔ばなし☆ [ピアノのこと]

今では新品ではなかなかお目にかかることができない象牙鍵盤。

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とあるホールの国産ピアノですが「象牙」としっかり書かれています。

まだ国産ピアノメーカーがたくさんあったころには、上位機種には惜しみなく(?)使われていましたので、中古ピアノで見かけることは多々ありますが、例えば買取の際にはピアノ自体の価値が問われてしまうので、たとえ象牙鍵盤だったとしてもそれによってより高く買い取りますとはならないのが難しいところ。象牙は貴重ではあるのですけれど…


そんな象牙鍵盤が使われた、知る人ぞ知る「大橋ピアノ」の修理見積もりにお伺いした時のお話。

おじいさまが昔娘さんのために購入されて、そのままご実家に置いてあったピアノを今度はお孫さんが弾かれるということで修理を希望されてお伺いしました。

おじいさまによると、購入されたときは当時の弊社社長(現顧問)とともに大橋ピアノまで行かれて、大橋さん(おそらく大橋幡岩さん)にいろいろとお話をお伺いしたとのこと。その中でも鍵盤についてのお話をすこし。

「象牙の鍵盤は黄ばんだりしてくるけれど、そういうものなんだから表面を削ったり漂白したりなんてことはしなくていいんだ、黄ばみを抑えたかったら鍵盤蓋を開けっぱなしにしておけばいいって大橋さんが言っていたんだ。だから、鍵盤はそのままでいい。」

象牙鍵盤は黄ばみますし、汚れて黒ずんできますし、表面も指が当たる部分がへこんできたりもします。新品からご自宅にあったピアノですから、それも歴史といいますか、そのピアノの味といいますか、おうちの方々がたくさん練習してきた証でもあると思いますので、そんな考え方も素敵だなと思ったのでした。

昔ばなしをいろいろとお伺いできて、楽しいお見積りでした♪

ちなみに、販売している中古ピアノの場合は、基本的には表面をきれいにするためにわずかに削ってありますし、漂白もしてあります。漂白をするためには、薬品をつけて日光に当てて漂白しますので、鍵盤蓋を開けておくというのは少しでも光に当てることで黄ばみを抑える効果はあるのでは?と思われます。でも、ピアノそのものを直射日光に当てるのはいろいろと問題が起きますのでお気をつけくださいね♪

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