弾く前に、椅子に挟まれ、指負傷 [ピアノのこと]
背付き椅子の高さについてですが、

写真では、実際にそれぞれ椅子座面の高さを下げてみました。
座る位置自体はほとんど大差無いですね。
しかし先述のとおり隙間にこれだけの差があります。
では、この「差」が一体何に影響するかを独自の判断と見解と体験談で勝手にご紹介。

これは座面の高さを「一番下」まで下げた位置で演奏する時に重要な事を現した写真です。
ピアノを演奏する前に椅子の位置を合わせる為、椅子を写真の様に持って(軽く持ち上げつつ)自分の演奏しやすい位置まで動かす、という事を割と無意識に行っているかと思います。
さて、この写真の男性をご覧下さい。
椅子の「座面ふち」を持っています。
このまま腰を下ろして着席しますとどうなるかお分かりでしょうか。
このまま腰を下ろして着席しますとどうなるかお分かりでしょうか。
そう、「指が挟まれます」(Oh,My finger!!)
指を挟まれた男性に話を聞いてみましょう。
「椅子を持った時は、指に椅子との隙間を感じたので特に気にせず持ったんですが、そのまま座ったら座面が体重で下がって指が思いっきり挟まれたんですよ!いやぁ、まさか弾く前にこんな事になるなんてビックリたまげた門左衛門ですよ(笑)」
参考画像

という事で良くわからないキメ台詞も決まった(?)ところでまとめますと、
今回のケースは実際に私が体験した事なので良くわかるのですが、椅子の高さを一番下にされる時は座面の隙間が少ないタイプもありますので気を付けましょう、という事です。
文章:桃太郎
第4回スタインウェイ・コンクール 参加登録受付開始 [スタインウェイ・コンクール]
電子ピアノで満足できますか? [ピアノのこと]
ピアノか電子ピアノ、どちらにしようか迷われていませんか?
長く続けられないかもしれないからピアノはもったいない、と思う方もいらっしゃるかと思います。
では、より楽しく練習できるのはどちらなのでしょうか?
簡単に説明しますと、電子ピアノは音量の調節ができ、ヘッドホンでの使用も可能なので夜間時の練習にも最適ですね。しかし、タッチや音の強弱のバランス・表現力がアコースティックピアノとは比べものにならないくらい違います。なので、お子様の場合ですと、家での練習がつまらなくなり練習量も減るので周りの子より成長が遅れますし、楽しくないので練習をやめてしまいます。
上位機種の電子ピアノでも、やはり家電製品になるので長い間使い続けると故障してくる可能性もあると思います。
今まで電子ピアノで練習していたけれど、先生からピアノに買い替えを勧められてご来店されたお客様もたくさんいらっしゃいます。また、趣味で弾いているけれど、電子ピアノだと物足りなくてグランドピアノをご購入されたお客様もいらっしゃいました。
今まで電子ピアノで練習していたけれど、先生からピアノに買い替えを勧められてご来店されたお客様もたくさんいらっしゃいます。また、趣味で弾いているけれど、電子ピアノだと物足りなくてグランドピアノをご購入されたお客様もいらっしゃいました。
店頭には20万円代の中古のアップライトピアノもありますので、なるべくお値打ちな価格で購入したいという方におすすめです。夜間の練習やご近所が気になるという方には、消音機能のお取り付けも可能です。
少しでも多くの方に、ピアノを弾くことの楽しさを知っていただきたいです。
時には上手く弾けない時期もあると思いますが、そういったことを経験して上達していきます。
時には上手く弾けない時期もあると思いますが、そういったことを経験して上達していきます。
諦めずに練習してよかった!と思える瞬間は、とても素敵ですし感動しますよ。
是非一度ご検討ください。Y
象牙鍵盤と昔ばなし☆ [ピアノのこと]
今では新品ではなかなかお目にかかることができない象牙鍵盤。

とあるホールの国産ピアノですが「象牙」としっかり書かれています。
まだ国産ピアノメーカーがたくさんあったころには、上位機種には惜しみなく(?)使われていましたので、中古ピアノで見かけることは多々ありますが、例えば買取の際にはピアノ自体の価値が問われてしまうので、たとえ象牙鍵盤だったとしてもそれによってより高く買い取りますとはならないのが難しいところ。象牙は貴重ではあるのですけれど…
そんな象牙鍵盤が使われた、知る人ぞ知る「大橋ピアノ」の修理見積もりにお伺いした時のお話。
おじいさまが昔娘さんのために購入されて、そのままご実家に置いてあったピアノを今度はお孫さんが弾かれるということで修理を希望されてお伺いしました。
おじいさまによると、購入されたときは当時の弊社社長(現顧問)とともに大橋ピアノまで行かれて、大橋さん(おそらく大橋幡岩さん)にいろいろとお話をお伺いしたとのこと。その中でも鍵盤についてのお話をすこし。
「象牙の鍵盤は黄ばんだりしてくるけれど、そういうものなんだから表面を削ったり漂白したりなんてことはしなくていいんだ、黄ばみを抑えたかったら鍵盤蓋を開けっぱなしにしておけばいいって大橋さんが言っていたんだ。だから、鍵盤はそのままでいい。」
象牙鍵盤は黄ばみますし、汚れて黒ずんできますし、表面も指が当たる部分がへこんできたりもします。新品からご自宅にあったピアノですから、それも歴史といいますか、そのピアノの味といいますか、おうちの方々がたくさん練習してきた証でもあると思いますので、そんな考え方も素敵だなと思ったのでした。
昔ばなしをいろいろとお伺いできて、楽しいお見積りでした♪
ちなみに、販売している中古ピアノの場合は、基本的には表面をきれいにするためにわずかに削ってありますし、漂白もしてあります。漂白をするためには、薬品をつけて日光に当てて漂白しますので、鍵盤蓋を開けておくというのは少しでも光に当てることで黄ばみを抑える効果はあるのでは?と思われます。でも、ピアノそのものを直射日光に当てるのはいろいろと問題が起きますのでお気をつけくださいね♪
-w-
ピアノは自分で動かせるのか [ピアノのこと]
時々、ピアノをご自身で動かしたいというご相談を受けます。
ちょっとしたお部屋の模様替えなどでピアノを動かしたい、お気持ちは分かりますが果たしてピアノを動かす事は出来るのでしょうか。

が、このピアノキャスター、車輪がかなり小さいです。
このキャスターで床を転がしますとほぼ床に傷がつきます。畳で転がすと畳にめり込みます。つまりピアノが沈みます。
しかもピアノのキャスターは割と動きが悪いのでキャスターで転がすというお考えは捨ててくださいませ。
さて、ご家庭でのピアノ(アップライト)は、だいたいキャスターを固定するお皿、いわゆるインシュレーターが付いてます。
キャスターを使わずに、インシュレーターごと滑らせる形で動かす方法はどうでしょう。
ゆっくり滑らせればフローリングでしたら動くかと思いますが、やはり床に傷が付く事は避けられません。
しかもピアノは案外と重いです。滑らせる為に力を加えたはずみでキャスターがインシュレーターから脱輪する事があります。
特に後輪のキャスターは普段目に見えない所に位置しており、かつ手を入れるにも狭くて届かないため、後輪がインシュレーターから脱輪しましたら、ほぼ絶望的です。
さらに一番の危険はピアノを倒してしまうという事。
ピアノは後ろ側に重さがかかっておりますので、ある程度でも傾いてしまうと転倒します。200kg以上ありますので傾いたらかなり危険です。
まとめますと、ちょっとの事でも取り返しのつかない事になる事もあります。
言い方は乱暴ですが、素人判断では動かしますとかなり危険ですので、多少の移動でも迷わずご相談下さいませ。
文章:桃太郎