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調律師に必要なもの [調律]

「ピアノを調律する」という事にどのようなイメージをお持ちでしょうか。
お客様の多くからは「耳が良くないと出来ない、耳が良いんですよね」と言われる事が多いです。
もちろん音を聴き分ける仕事ですので必要なセンスではあります。
が、音を聴くという事も大事ですが、「音をとめる」という技術も非常に大事になります。

14751281417740.jpg音を合わせるという作業は、弦を巻いております「チューニングピン」というピンを工具で回して弦一本一本適切な音に合わせるのですが、この「合わせる」という作業が非常に熟練を要します。
ピンの回り具合などがピアノによって違い、上手く扱わないと「後で音が変化する」という事が発生します。
つまり、調律したはいいが演奏中・演奏後に狂ってしまう、という事につながります。


これは耳が良い悪い以前の問題で、やはりすぐに狂ってしまうような調律の合わせ方では問題ですし、ピアノ練習・演奏になりません。


調律師に必要なスキルは音を聴き分ける事とならびに、音を上手くとめるという技術が必要です。
もちろん技術ですのでひたすら訓練あるのみの厳しい世界です。


文章:桃太郎




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寒い調律 [調律]

寒い日が続きます。

これだけ寒いと身心に影響しますね。
寒さには強い方でしたが年々耐え難くなってきましたのは、気候変動のせいであると認識しております。


さて、寒い季節にはそれ相応の影響が出るものですが、勿論ピアノも例外ではありません。

先日の弊社スタッフブログでもご紹介がありましたが、特に気温の低い時期、調律の状態というのは顕著に変化します。

15142488922060.jpg

写真では変化を感じやすい箇所を矢印にしてみました。

簡単に申し上げますと、気温が変化した際、低音の巻線を境に変化が出てきます。


例えば上のピアノ、スタインウェイD274では、巻線の位置は最低音から数えて20番目「E(ミ)」の音です。21Fからは通常の弦(真線)になります。
気温が低いなか、この21Fから上の音域にかけてピッチが高くなります。

この巻線の位置は機種によって違いますので、変化する箇所も違っていきます。
下のピアノはスタインウェイO180ですが、26B♭が境になり、機種によって変化する位置が変わってくる事が分かります。


さて、この様に気温によって高くなってしまった調律、実は通常の温度に戻すと直ってきます。

それを気付かずに、上がった箇所を「上がって狂った」と思って下げて調律しますと、状況によっては大変な事態になります。

例えば調律する時の気温が低く(気温の低い場所にピアノが置かれていた等)実際演奏する時の気温が高くなる場合、気温によって狂っていた箇所をピアノが温まっていないまま調律してしまうと、実際演奏する時に逆に下がりすぎてしまって調律が余計におかしくなってしまう、という事があります。


先日のブログにもあった箇所を含め、これは上記以外にも変化する所はみられますので、要所をキチンと確認し気温(湿度)の変化を必ず意識・確認しながら作業を実施する必要があります。



文章:桃太郎




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ねこさんとスタインウェイと調律の温度変化の実験。 [調律]

先日お会いしたねこさん♪

DSC_1298.jpg

ちょっとおっかなびっくりしつつも抱っこされてくれました♪
写真を何枚も撮っていたら嫌がられてしまったのですが…

ちなみにうしろに写っているのはスタインウェイのアップライトピアノ。
テンションの上がる組み合わせでしょう?


さてさて。
先日たまたま環境が整ったので、ちょっと実験してみました。
部屋の温度が11度から19度まで変化した時の音の高さの変化を調べてみました。
といっても簡易的です。使用したのはチューナーアプリ。そして2台のピアノのラの音。
ピアノの弦は低音以外はひとつの音に弦が3本張ってあるので、それぞれどれくらい変化するのかなと思いまして。

そして結果。
一番変化があった弦で1.4ヘルツ下がり、変化の少ない弦では0.5ヘルツ下がり、それぞれの弦の変化は同じではありませんでした。と言われても実感がわかないですね。

簡単に。温度が変わったら調律狂います♪

それでも、温度が戻れば調律も元通り♪
とはいえ湿度が変わったらそれはそれで調律は変化してしまいますし、調律に限らずいろいろと温度や湿度に影響される部分はあるのです。
そうすると、毎日弾いているピアノだったら特に、日によってピアノの変化を感じ取られる方もいらっしゃいます。そんな変化もアコースティックな楽器の魅力のひとつ。楽しんで弾いていただけると良いかと思いますが、ちょっとこれは…と思うようであれば、お気軽にご相談くださいね♪

-w-

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定期的に調律するメリットはこんなところにも。 [調律]

グランドピアノの譜面台の裏側。

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蝶番の芯棒が飛び出てしまっています。

使っているうちに飛び出てきてしまうことはたまにあることなのですが、このまま使用し続けると蝶番に無理な力がかかって、曲がってしまったり、止めているねじが緩んだりもげたりすることもあります。

やはり早期発見が大切、というと定期的な健康診断を勧めているような気分になってきてしまいます。調律も、健康診断のようなものですね。

-w-

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調律師とコンサート椅子 [調律]

14963052660100.jpgコンサート椅子について。

特にコンサートの際に思う事がありまして今回はそれを少々。


写真のようなピアノ椅子、しっかりとした作りで主にご家庭にあるピアノ椅子とはまた違いますね。

コンサートの際に使う事が多いタイプの椅子ですが、高さ調整はご存知の通り円形のハンドルをクルクル回して上げ下げします。


実はこのハンドルがなかなか固いものがあります。つまり回すのに結構力がいるというものですね。

演奏をする前に演奏者ご自身が椅子の高さを調整する事がありますが、高めの座面位置がお好みの方や低めがお好みの方それぞれです。

で、時にこの固いハンドルを結構回さないといけない時があります。

そしてこのハンドルを回し続けてますと、結構手首(手)が疲れるんです

その後その手で演奏をすると思うと、なかなか負担なのではないかと。
やはり椅子のハンドル(座面高さ)を大きく動かす時は誰かにお願いした方が良いと思うのと、近くに私ども調律師がいますので是非お任せいただければと私は思います。

実際に、ほんの少しの高さ位置調整もお願いされる事があります。

これから繊細な表現をしなければならない時にすでに手に疲労感があるのはやはりマイナスでしょう。


コンサート椅子について他には、ハンドルをどちら側に回すと「高くなる」or「低くなる」も事前にお伝えするようにもします。案外とどちら側に動いているか分からなくなる事が多いです。基本的には「むこう側(鍵盤側)」に回すと低くなるようにします。

他にも、リハーサル後は「ピアノ椅子の位置を覚えておいて決して動かさない」等もコンサートの場面では重要です。

ピアノ・ピアニストの近くにいる調律師ですが、出来る事・しなければならない事は調律以外でも本当にたくさんあります。


文章:桃太郎



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